全国の解体費用相場
解体費用は、建物の構造と延床面積に加え、塀や庭木などの撤去範囲、重機の搬入条件によって変わります。まずは「建物本体にかかる費用」と「敷地や設備にかかる費用」を分けて、予算の目安をつかみましょう。
このページでは、木造・鉄骨造・RC造の参考料金と、付帯工事の確認点を整理しています。地域の相場や補助制度を調べるときは、お住まいの都道府県から確認してください。
建物構造・形態別の解体費用相場
建物本体の予算は、参考坪単価に延床面積を掛けて確認できます。2階建ての場合は1階だけの面積ではなく、各階の床面積を合計します。ただし、単価に含まれる作業が業者ごとに異なるため、表の金額だけで契約総額を決めることはできません。
以下は、解体業者が公式に公開している料金を参考にした試算です。木造は兵庫県の株式会社SDB、軽量鉄骨・重量鉄骨・RC造は横浜市・川崎市・東京都内の実績を基にした株式会社イースターの料金を参照しています。全国平均や、解体相談所で契約した工事の平均額ではありません。
木造(平屋)の解体費用の相場
木造平屋の参考料金は、SDBの公開価格で1坪4万円からです。平屋は延床面積がそのまま1階の床面積になるため、敷地面積や庭の広さを建物の坪数へ加えないように確認してください。
| 建物の延床面積 | 参考坪単価 | 坪単価からの試算 |
|---|---|---|
| 10坪 | 4万円〜 | 38.8万円〜 |
| 20坪 | 4万円〜 | 81.6万円〜 |
| 30坪 | 4万円〜 | 122.4万円〜 |
| 40坪 | 4万円〜 | 164.8万円〜 |
| 50坪 | 4万円〜 | 206万円〜 |
| 100坪 | 4万円〜 | 408万円〜 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
同じ平屋でも、瓦や外壁の種類、基礎の大きさ、建物の周囲で作業できる広さは違います。見積もりには、上屋の撤去だけでなく基礎撤去や廃材の搬出・処分がどこまで含まれるかを明記してもらいましょう。
木造(2階建て)の解体費用相場
木造2階建ては、SDBが1坪3.8万円からの参考料金を公開しています。30坪を計算するなら、1階15坪・2階15坪など各階の合計を使います。土地が30坪あることと、建物の延床面積が30坪あることは別です。
| 建物の延床面積 | 参考坪単価 | 坪単価からの試算 |
|---|---|---|
| 20坪 | 3.8万円〜 | 78.28万円〜 |
| 30坪 | 3.8万円〜 | 117.42万円〜 |
| 40坪 | 3.8万円〜 | 156.56万円〜 |
| 50坪 | 3.8万円〜 | 184.3万円〜 |
| 100坪 | 3.8万円〜 | 368.6万円〜 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
2階部分を重機で撤去できるか、隣家との間隔が足りるかも積算に関わります。構造と面積が同じ見積書でも、手作業の範囲や養生方法が違えば条件が揃っていません。現地の写真や配置図も使い、作業方法を確認してください。
軽量鉄骨造の解体費用相場
軽量鉄骨造は、参照した公開料金で本体解体費が1坪4.5〜6.5万円(税別)です。住宅のほかに倉庫などでも使われますが、鉄骨だけでなく屋根・外壁・断熱材など撤去する材料の種類を伝えて見積もりを取りましょう。
| 建物の延床面積 | 参考坪単価(税別) | 本体解体費の試算(税別) |
|---|---|---|
| 20坪 | 4.5〜6.5万円 | 92.7〜133.9万円 |
| 30坪 | 4.5〜6.5万円 | 139.05〜200.85万円 |
| 40坪 | 4.5〜6.5万円 | 174.6〜252.2万円 |
| 50坪 | 4.5〜6.5万円 | 231.75〜334.75万円 |
| 100坪 | 4.5〜6.5万円 | 459〜663万円 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
「軽量鉄骨」とだけ記載された見積書では、屋根や外壁の処分が別料金なのか分からないことがあります。建物本体、基礎、廃材処分をどの項目で計上するかを揃えると、価格差の理由を確認しやすくなります。
鉄骨造の解体費用相場
重量鉄骨造の参考料金は、イースターの本体解体費で1坪8〜10万円(税別)です。工場・倉庫・店舗などでは、床面積に加えて高さや鉄骨の太さ、設備を撤去する範囲によって工法が変わります。
| 建物の延床面積 | 参考坪単価(税別) | 本体解体費の試算(税別) |
|---|---|---|
| 20坪 | 8〜10万円 | 164.8〜206万円 |
| 30坪 | 8〜10万円 | 244.8〜306万円 |
| 40坪 | 8〜10万円 | 326.4〜408万円 |
| 50坪 | 8〜10万円 | 408〜510万円 |
| 100坪 | 8〜10万円 | 816〜1020万円 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
工場や倉庫を解体する場合は、建物と機械・配管・タンクなどの設備を分けて伝えてください。鉄骨の売却による相殺がある見積もりなら、相殺前の工事費と、金額が変わる条件も記載してもらうと比較できます。
鉄筋コンクリート造(RC造)の解体費用相場
RC造は、参照した本体解体費の料金表では1坪12〜15万円(税別)です。この金額は一事業者の対象地域の参考値で、建物の階数や立地が違う全国の工事に、そのまま当てはめるものではありません。
| 建物の延床面積 | 参考坪単価(税別) | 本体解体費の試算(税別) |
|---|---|---|
| 20坪 | 12〜15万円 | 244.8〜306万円 |
| 30坪 | 12〜15万円 | 349.2〜436.5万円 |
| 40坪 | 12〜15万円 | 465.6〜582万円 |
| 50坪 | 12〜15万円 | 582〜727.5万円 |
| 100坪 | 12〜15万円 | 1164〜1455万円 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
コンクリートの撤去量だけでなく、搬出できる車両、道路の使用条件、基礎や杭の扱いが総額に関わります。地下部分や杭の撤去を求める場合は、上屋だけの見積もりと比較しないよう、完成時にどこまで撤去するかを先に決めましょう。
坪数別解体工事
坪数から費用を調べるときは、図面や登記の床面積と、見積書で使う面積を照合しましょう。㎡表記を坪へ直すには、約3.3で割ると概算できます。階数や構造が混ざった建物は、部分ごとの面積を分けて業者へ伝えると積算の前提を合わせられます。
| 延床面積 | ㎡に換算した概数 | 予算を比較するときの確認点 |
|---|---|---|
| 20坪 | 約66㎡ | 狭い敷地では重機の搬入と搬出経路を確認 |
| 30坪 | 約99㎡ | 各階の合計面積と、庭・塀の撤去を区別 |
| 40坪 | 約132㎡ | 増築部分が図面や登記の面積に含まれるか確認 |
| 50坪 | 約165㎡ | 建物と、付属する倉庫・車庫を分けて記載 |
| 100坪 | 約330㎡ | 用途・階数・設備・基礎や杭の撤去範囲を確認 |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
付帯工事の費用相場
庭木・塀・物置などの付帯工事は、建物本体とは別に費用がかかる場合があります。「更地にする」という依頼でも、何を残し、何を撤去するかは敷地ごとに違います。見積もり前に、敷地内の撤去対象を写真や図面へ書き込んで共有しましょう。
| 付帯工事内容 | 参考料金・見積もり条件 | 単位 |
|---|---|---|
| 残置ゴミ撤去処分 | 5,100〜12,200円(税別) | ㎥ |
| 樹木撤去処分 | 6,700円〜(税込) | ㎥ |
| 庭石撤去処分 | 8,500円〜(税込) | ㎥ |
| 土間撤去処分 | 3,200円〜(税込) | ㎡ |
| ブロック撤去処分 | 3,400円〜(税込) | ㎡ |
| 物置撤去処分(金属製) | 3,100〜20,600円(税別) | 基 |
| カーポート撤去処分 | 21,300円〜(税込・1台用) | 式 |
| 太陽熱パネル撤去 | 設置場所・機器の仕様で個別見積もり | 式 |
| ウッドデッキ撤去処分 | 9,700〜48,500円(税別) | 基 |
| 井戸の埋め戻し | 深さ・口径・埋め戻し方法で個別見積もり | 基 |
| コンクリート製の浄化槽 | 材質・容量・撤去と清掃の範囲で個別見積もり | 基 |
| FRP製(繊維強化プラスチック)浄化槽 | 材質・容量・掘削と処分の範囲で個別見積もり | 基 |
| 地中杭 | 工法・本数・径・長さで個別見積もり | 本 |
| コンクリートガラ | 量・混入物・積込と運搬の条件で個別見積もり | ㎥ |
| レンガガラ | 量・分別・搬出経路で個別見積もり | ㎥ |
出典:解体相談所は全国月間1200件の建物解体依頼に対応しており、160社ほどの解体業者と提携しております。それらに基づいた実際のデータを反映させております。※2026年1月~2026年9月のデータを抜粋
表にある「〜」は公開料金の開始額で、上限を示すものではありません。数量だけでなく、伐根や基礎撤去、積み込み、運搬、処分まで含むかを確認します。庭木や庭石の㎥は、高さや個数だけで判断せず、業者が見積もりに使用する数量と算定方法を確認してください。
浄化槽や地中杭、埋まっていたガラなどは、現地調査だけでは全体を把握できない場合があります。工事中に見つかったときの連絡方法、追加費用の見積もりと承認の手順を契約前に決め、発見後に内容を確認できるようにしましょう。
石綿(アスベスト)の事前調査は、建物の解体前に必要です。分析が必要か、含有建材の撤去が必要かによって費用は別になるため、調査・分析・除去処分を一つの金額として扱わず、見積書で分けて確認してください。制度の詳細は厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトで確認できます。
予算に合わせて工事を進めるには、同じ撤去範囲で複数の見積もりを取り、追加になり得る費用まで比べることが大切です。建物の住所・構造・延床面積と、残したいもの・撤去したいものを整理して相談すると、自分の敷地に必要な工事を確認できます。
まとめ
解体業界は、都道府県や市区町村によって、相場や補助金のルールが異なります。冒頭のエリア一覧より、ぜひあなたの地域の情報を調べてみてください。
実際のお見積もりは解体業界特化の一括見積もりポータル「解体相談所」をぜひご活用くださいませ。